殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

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コロッケ

今日の「徹子の部屋」は物まねのコロッケ。

久しぶりに見たけど、随分進化してたんだね、彼。頭皮なんか3センチ幅でガンガン動くし(笑)。生まれつき頭皮を動かせる人っているけど、彼は訓練によってここまでできるようになったんだって!顔の筋肉は言うに及ばず、手足の方も随分訓練したらしく、ブレイク・ダンスなんか玄人はだしの実力だったな。

並大抵の努力でないことは、自分の事としてよく分かる。

身体を細かく分けて使えるようになってくると(細分化するという)、身体の各パーツ同士にはある関係性が潜んでいることに気付く。例えば手と足の指同士は関連しているし(実際に連動して動かせる)、背骨と手の指もつなげて使えるのだ。ちなみに今の俺は、脊柱のある一個の骨を始動させ、それと関連する手の指を動かすという訓練をしている。信じがたいことかもしれないが、赤ん坊を思い出してもらえれば合点がいくと思う。特に生まれたての赤ん坊の動きは、大人と違って、手だけ、足だけという動かし方はしない。必ず胴体(背骨)と連動させて動かしているのだ。なんかふにふに動いている赤ん坊のあの感じ、あれがそうなのだ。

そして身体をどこまでも細分化していくと、最後には(順序は人にもよるが)顔と頭の筋肉に行き着くのだ。顔や頭皮の筋肉が硬いと、例えば手の指と背骨の関係性に悪影響が出てしまう。ゆえに人知れず鏡に向かって百面相をするに至るのである(爆)。実は俺だって頭皮を2センチ幅くらいで動かせるのだ(育毛の効果は定かではないが/泣)。耳も動かせる。これらは全部後天的に、三十を過ぎた辺りから訓練しだしたことなのだ。

「頭皮を動かせたからってどれだけ強くなれたんだ?」って思う人があるかもしれない。答えは、・・う〜ん、分かんない(爆)。でも俺は究極の身体になりたいんだ。身体もさほど大きい方ではなく、ましてやそんなに強くないときたら、自分の身体資源を100パーセント片思い、もとい、100パーセント使い切るしか人より抜きん出る道は残されていないんだ。

コロッケの物まねを見ながら、無性にファイトが湧いた午後の一時ではあった。

He will be able to be a strong martial-artist, If he wants to be so.


今日のBGM「お料理行進曲(キテレツ大百科)」
by genshu-juku | 2006-10-03 23:46 | 武道 | Comments(0)