殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します
by Masaki Sato
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幸せな時間でした
先日も話題にした『世襲戦隊カゾクマン』。三部作の回替わり上演(毎回お話が入れ替わる)、三話目の初日が、昨日、幕を開けた。これで全ての初日が開いたわけで、自分の仕事にも一区切りがついたとホッと胸をなで下ろす次第。
それにしても、幸せな時間だったなあ。
振り付けに関しては、それぞれ過去の公演のものをベースにしていて、自分とキャラメルボックスの岡田達也くんとでマイナーチェンジを加えていくだけだったので、産みの苦しみといったようなことはほとんどなく、また、役者さん達も以前やった動きなので飲み込みも早く(※)、割とすんなり付いた記憶があるのだけれど、なので、既に出来上がっているものをブラッシュアップするという何とも恵まれた状況だったわけで、尚且つ、岡田くんの好みなのか、彼が演じる「男前男」という怪人(笑)がカンフーの使い手という設定で、俺が振り付けに関与していなかった一話と二話のアクションからして割とカンフー色が強く、畢竟、自分のマニアックな好みを思う存分注ぎ込むこととなったわけで、気が付いたら、前にも書いた「首の動き」や技の見せ方、テンポなんかを細かく細かく指導するようになっていった。
(※)鈴木裕樹さんという俳優さんが初参戦だったけれど、この方は『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のレッドをやられていた方なのでアクションはお手のものなのですよ。
例えば、テンポでいえば、最近は映画でも舞台でもとにかく早いテンポが好まれるようで、それにならって岡田くん達も最初は凄い速さで動いていたのだけれど、それだけがアクションの見せ方ではないはずで、ともすれば速すぎてお客さんを置き去りにしてしまうことだってあるわけで、なので、昔のカンフー映画よろしく、一手一手をしっかり見せるテンポで、今の人達からすると「遅ぇ~よ!」って突っ込まれそうなくらいのゆっくり加減で動いてもらうようお願いした(※)最初は戸惑った様子だった岡田くんも、さすがカンフー映画好きとみえて、直ぐにコツを掴み、見やすくてカッコいいカンフーアクションを演じてくれるようになった。
(※)ちなみに、その時 岡田くんに参考にしてもらおうとURLを送った動画がジャッキー・チェンの『蛇鶴八拳』(古っ!)
一事が万事この調子で、オタク魂をこれでもかってくらい注入させてもらったわけだけれど、役者さん達は随分大変だったろうと思う。おそらく、ご自分の中にはないテンポや動きばかりを要求されたはずなので。でも、その甲斐あって、一話から三話までが全て納得のいく仕上がりになったと感じていて、お客さんがそれらを見た時の興奮を思うと今からワクワクして仕方がない。
自分の役割はこれで完了したわけだけれど、舞台はこれからが本番。アクションの方も、岡田くん達がもっともっとカッコいいものに進化させてくれるものと信じている。
・・というわけで、これからが本題(前置き長えな!)
今回のカゾクマンのアクションを一言で言い表すなら「戦隊もので、尚且つ、カンフー色の強いアクション」ってことになると思うけど、それって俺のキャリアそのものを物語ってないかい?って思うわけよ。
高校の時はジャッキー・チェンと特撮にドハマりしていて、教室で酔拳の真似をしてみたり、日々の日課だった田んぼのあぜ道でのランニングでは『科学戦隊ダイナマン』や『太陽戦隊サンバルカン』の名乗りポーズの練習に余念がなかった(笑)その後、憧れのJACに入れたはいいけれど、そこでもジャッキーの真似ばかりをしているという、だったら、お前、倉田(アクションクラブ)さんとこ行けよ!ってね。どっちがやりたいんだよ?!って話(笑)どっちもやりたかったんだから仕方ないじゃんねえ♡
やりたいものは迷わずやる。
それが俺の生き方で、そこを曲げて周りに合わせることなんて出来はしなかったし、お陰で何処へ行ってもニセ物扱いされ続けたけど、今回みたく、そんな俺の感性がドンピシャはまる場所だって きっと何処かにあるはずだから。
なので、俺はこれからもこのやり方で生きて行くと思うし、これを読んでくださっている方々にも声を大にして言いたいのだ
自分の "好き" を全開にして行きましょう!と。
その好きって気持ちが、貴方が行くべき道を指し示すコンパスになってくれるはずだから。
さあ、今日からは自分の本分に戻って、やるべきこと、やりたいことをガンガンやって行くぞ〜〜!!
最後に・・今回も声をかけてくれた岡田くんには心からの感謝を伝えます。正直、君と組めるのはこれで最後かな?とも思っているけど(俺もいいかげん歳なので / 笑)もしも機会に恵まれたならば、また一緒に暴れましょう。
by genshu-juku
| 2022-11-06 15:09
| 殺陣
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