殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

カテゴリ

垂直に伸びる背骨(連載)
気と意識のトレーニング(連載)
伸筋抜骨への道(連載)
オンラインレッスン
仙骨・背骨・健脳
氣の話
スピリチュアル
武道
殺陣
CG 修行
信州・諏訪湖
趣味のこと
インコ道
新発田弁
その他

最新のコメント

A.Kさん はじめまし..
by genshu-juku at 20:14
はじめまして。Y.Kさん..
by A.K at 20:25
素晴らしい体験談をありが..
by genshu-juku at 15:49
更新ありがとうございます..
by YK at 14:28
既に脱力を実践されておら..
by genshu-juku at 16:20

以前の記事

2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
more...

ブログジャンル

美容・健康
スピリチュアル

親殺しが止まらない・・

もはや流行にでもなっているのだろうか(笑えない)?

テレビに出てくるいわゆる識者と呼ばれる人達は、口を揃えて「親の側が悪い」という。過剰な期待の掛け過ぎ、干渉のし過ぎ、話を聞いてあげない等々・・。しかし、そんな分析ばかりを聞いていても、どうも納得ができない。腑に落ちないのだ。確かに、六月に奈良で起こった放火殺人事件の犯人(高校生)には同情する。だけど、親が憎いなら家を飛び出すとか、他の方法もあったはずだ。厳しい親だから、家出したってすぐに捕まっちゃうって考えたのか?

今日のNHKのニュース番組で、女性のキャスターが「子供達の殺人に対する(心の)ハードルが低くなってはいないか?」と言っていた。すぐさま隣の教育評論家に打ち消されたが、俺にとってはこっちの意見の方が腑に落ちる。

俺が子供の頃は、親には手を上げられなかったものだ。

身内の恥をさらすようだが、以前登場した消防士の親父。これがとんでもない大酒飲みで、楽しく飲む方ならまだ良かったのだが(店では楽しく飲んでくるんだろうが)、家族に対してはたいそうなカラミ酒で、週に一度は間違いなく家族総出の大喧嘩があった(苦笑)。小学校や中学の時は酔った親父がただ恐ろしかったが、高校に入って空手を始め、筋トレでムキムキの身体になった俺にとって、親父など喧嘩の相手にもならない程小さく見えた。だけど、俺は一度も親父に手を上げていない(口では攻撃していたさ/笑)。

親に手を上げたら最後、俺の中の大切なものが壊されるような気がしたんだ。

というか、あの時代はまだそういう空気が残っていた。親は大切にしなくちゃいけないもんだっていう儒教的な雰囲気が社会にはまだあったんだ。だから親に手を上げられない元気な奴らは暴走族になり、少女らは家出をした。今のプチ家出なんてヌルイもんじゃない。もう一生家には戻らない覚悟で故郷を後にしたんだ。まあ、それが良いこととはいわないが、間違いなく人殺しよりはマシじゃないか?(しかし、この時代に金属バットで息子が親を殴り殺すという事件が起こり、社会は騒然となった。結局あれがハシリだったのか?)

現代の、一見良い子達が引き起こす残虐な殺人事件の数々。やはり、人間が誰しも心の奥底に持っている「暴力性」というものに目を向けないといけないんじゃないのかな?

Where should we continue to be corrupted, Mr.Sakaguti?


今日のBGM「冒険者達のバラード」
by genshu-juku | 2006-08-31 23:42 | その他 | Comments(0)