殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

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視線

昨日見たテレビ番組「世界一受けたい授業!!」の中で、最近のパソコン・携帯中心の生活のお陰で周辺視野(視界)が狭まってしまい、何でもないところでつまずいたり、人とすれ違うときに肩をぶつけてしまう人が増えているという話を聞いた。

ど〜りで! 最近は老いも若きも平気で人に肩をぶつけてくると思ったら、目の不都合のせいであったか(笑)!! いやいや、笑いごっちゃないで。これって、人としてと言うよりも、動物としてどうなのよ?!
このままじゃ人類滅亡間違いなしじゃん!!!

というわけで、緊急提言。

もとい、うちで行っている「視線の理解のためのワーク」をお届けする。仲間どうして取り組んで、是非とも視線の重要性に気付いていただきたい。

視線_f0074992_2391398.jpg
先ずはご覧の通り、一人が両手を合わせて構え、もう一人が拳骨を握り相手の手のひらを全力で押す。この状態を「ベース」として、力の掛け具合・掛かり具合を両人とも身体で感じ記憶しておく。


視線_f0074992_23134128.jpg
次に、押す側が姿勢と力はベースと同じまま視線を少し外してみる

視線_f0074992_23143425.jpg
その次は、押す側の視線を拳骨に集中させる

視線_f0074992_23152087.jpg
最後に、押す側は「自分の拳が相手の身体を貫いて背中側に突き出た」と想像し、相手の背後の(イメージの)拳を見つめる。この場合、押し手の眼球周辺の筋肉はゆるみ、少しぼんやりとした視線となる。

以上の三つを(ベースを入れると四つ)、慣れないうちは続けて行わずに、一回一回構えを解いてリセットしてから行うようにする。

いかがであろうか? 答えを先に言うと、最後の「相手の背後に突き出た拳を見つめる」時が一番力が入り易いのだ。まさかと思われた御仁は是非お試しあれ。必ずや視線の「妙味」に気付かされるはずである。

考えてみれば武道・芸術において、洋の東西を問わず、視線というものは上達の最重要課題なのである。視線について言及しない指導者は、「潜り」と言っても差し支えないだろう(笑)。

IT 社会と隔絶しがたい現代人は、敢えて視線を学ぶ努力を続けなければならないのかもしれない。


今日のBGM「ペガサス幻想」
by genshu-juku | 2006-05-21 23:19 | Comments(0)