殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

カテゴリ

垂直に伸びる背骨(連載)
気と意識のトレーニング(連載)
伸筋抜骨への道(連載)
オンラインレッスン
仙骨・背骨・健脳
氣の話
スピリチュアル
武道
殺陣
CG 修行
信州・諏訪湖
趣味のこと
インコ道
新発田弁
その他

最新のコメント

A.Kさん はじめまし..
by genshu-juku at 20:14
はじめまして。Y.Kさん..
by A.K at 20:25
素晴らしい体験談をありが..
by genshu-juku at 15:49
更新ありがとうございます..
by YK at 14:28
既に脱力を実践されておら..
by genshu-juku at 16:20

以前の記事

2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
more...

ブログジャンル

美容・健康
スピリチュアル

苦しみの種

苦しみはどこからやってくるんだろう・・・?


今回、親父の死というものを体験して
その臨終から葬儀に至るまでの全てに身を置き

喪主という立場で

親戚や親兄弟、義理の妹等々
これまた全ての人達の感情を受け止めてきた者として

一つ、大きく気付かされる事があった。

それは

怒りや悲しみ、そこまでには至らないけれども
どうにもやり場のない不機嫌というものも含めて

負の感情というものは『変化に対応できない時』と
『他者との違いを受け入れられない時』に生まれるものだ

ということだ。

「父の死を受け入れられない」というのは
まあ、一番わかり易い例えではあるけれど

その他にも

地方と都会の風習の違い、現代と昔の考え方の違い
父方と母方の親戚の性格的傾向の違い・・・と

細かく数え上げたらきりがないのだが

こういった事どもにいちいち目くじらを立てて
負の感情をぶつけてくる人達が大勢いたのだ。

断っておくが

ここで俺は家族や親戚の悪口を言って
溜飲を下げるつもりなど毛頭なく

逆に
今思い返しても感謝の気持ちで一杯になるのだが

何故なら、それら負の感情は全て

「父の葬儀を立派なものにしてあげたい」
という、その人達なりの思い遣りから発せられたものであって

決して、相手(俺)をコテンパンにやり籠めてやろう
などと言う発想のものではないことを重々承知しているからだ。

(お陰さまで葬儀はとても満足のいくものだった)


だけど、この気付きを持って世の中を眺めてみるならば

個人の怒りや苦しみ・・・
国家やある集団同士の争いや戦争等は

みなこれで(こんな単純なことで!)説明が付く気がするのだ。

例えば、新聞の人生相談で

「夫が結婚前より太って、休みと言えば食べ歩きをしている」

とか・・・

まあ、「暴力を振るわれる」ってのは論外として
「食べ歩きが趣味なのが許せない」ってぇぇぇぇ

そ・ん・な・ど・う・で・も・い・い・こ・と・・・

・・・まあ
その方にとっては眠れない程のお悩みなのだろう

俺がとやかく口を挟む事ではなし。

例えば政治的な違いや宗教的な対立で
殺し合い(戦争)を演じている者達は言わずもがな

この世の争いや苦しみは
『他者との違いを受け入れられない』事から始まっている。


門外漢に言わせるなら

「違いを受け入れさえすれば
 そんな苦しみなど生まれやしないだろうに」

とまで思えるのに・・・

きっと、皆、受け入れるのが怖いのだろう。

何故なら、『受け入れる』ということには
『変化する』ということが付きまとうから。

何より自分の心を変化させなければならないし
受け入れた途端に相手との関係性も変化するはずだからだ。

まあ、暴力の問題でいえば

受け入れた途端に襲いかかってくる
狼のような連中(国家)もいるにはいるだろう。

(こんなこと言っちゃ狼に悪いか / 笑)

だからこそ
最低限の強さ(武力)というものは必要だとは思うのだが

それは『その時』のために取っとかなきゃ。

『相手に過ちを犯させないため』にのみ使うものであって
いたずらに振り回すものでは決してないと思う。


・・・脱線してしまったが
より多くの人の心がもっと柔軟になれば、と願う。

アントニオ猪木も言っている。

相手を先ず受け入れて
合わなければ下痢をすればいいのだ、と。

もっともっと軽やかに、自由に・・・

人に言うなら率先して自分がそうならなきゃ、だな。


争いや苦しみが無くなる、そんな理想郷を目指して。
by genshu-juku | 2013-06-20 17:04 | その他 | Comments(0)