殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

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心境の変化

ども、「じぇじぇじぇ~~!!」を連発して
ひんしゅくを買ってきた俺です。

というわけで

昨日はキャラメルボックス俳優教室の卒業生有志に
殺陣の稽古をつけてくる。

四時間用意してもらったのにも拘わらず
あっというまに時間は過ぎてしまい

(俺のレッスンではよくあることだけど)
基本の素振りまでしか進めてやることが出来なかった。

それは

原理的な身体の使い方に時間を割くからであって
彼等にも必要な事であると信じてはいるけれど

最近の俺は

もうちょっと具体的な技の方を
進めてあげられないものかと思い始めている。

何故なら多くの若い役者にとって
殺陣は『身につけておきたいスキル』の一つではあっても

俺みたく
それで身を立てようなんて思ってるわけもなく

そこに持てる時間の全てを注ぐことなど
到底無理な話だからだ。

もちろん、去年の日本ろう者劇団のように
半年間かけてじっくり練習できるという幸運な例もあるが

役者諸君においては

『ワークショップ的なレッスンを不定期に受ける』
くらいな在り方が一般的なはずだ。

だったら

『一定の期間で殺陣の動きをマスターしてもらって
 尚且つ、原理的な事もある程度は体得してもらえる』

そんな効率的な教え方はできないものか?と考えているのだ。

昔の俺からは考えられない変化だけど(笑)

ただ
現在のインスタントな風潮に迎合してるわけじゃなくって

自分の教え方をさらに向上させたいと
願っているだけなんだけどね。

具体的には
主要な原理を盛り込んだ基本技と練習法を厳選して

それを忠実になぞるだけで
原理を身につけられればと考えているんだけど

何のことはない

良質な身体文化の型というものは
須らくその条件を満たしているわけで

俺もようやくその事実に気付いたってことだ(笑)

ただ、この心境の変化が
意外でもあり、嬉しくも思っている自分がいるわけで

もはや時代は
根性論では通じない世界に来ていると感じるし

(個人的には根性論は大好きだし
 最後にものを言うのは根性だと信じるけど)

何より、殺陣を
「老若男女、誰にでも楽しんでもらえる文化にしなくては」

と考えているからなのだ。


・・・最近の俺は

こんな風に、殺陣に限らず
物の感じ方や捉え方がどんどん変化してきてて

自分でも戸惑っている感がある。

一言でいうと『優しく』なってきてるんだよね。
(『やらしく』ではないぞ!)

以前では許せなかった事が
今では何でもない事に思えてしまう・・・

それは世間の動向や他人の振る舞いについてもそうだけど
自分自身に対する事にも言えてて

「もっと優しく、楽に居ようよ・・・」

って考えてる節があるんだけど
それは「怠けたい」ということではなくって

『真に力を発揮させるためには
 本当の意味でリラックスできてないといけない』という

身体から学んだ智慧が大きく影響してるからだと思うんだ。

ま、生きるという事に関して
変化の法則は絶対的なものなので

(『変化しない』ということは
 『死んでいる』という事でもあるのだろう)

ならば前向きに
その変化を楽しんでやろうとは思う。

「どんなに変化したって俺は俺!」

っていう確固たる自信さえあれば
恐れるものなんてなんにもないんだからさ。
by genshu-juku | 2013-04-22 16:25 | 殺陣 | Comments(0)