殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

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信州紀行_8

聖域に大感激!の巻 ①


信濃路の二日目は下諏訪。

目的は諏訪大社・下社の秋宮と春宮を詣でること。

俺の故郷新発田にも諏訪神社があって
子供の頃から "お諏訪さま" として慣れ親しんできたわけだけど

今年の始め、親父が倒れてからは
より熱心にお詣りをするよう心掛けていた。

今回はそのお礼も兼ねて
総本社である諏訪大社を訪ねることにしたのだ。

諏訪大社は本宮・前宮(上社 / かみしゃ)
秋宮・春宮(下社 / しもしゃ)の四つの境内を有するが

今回は時間の都合もあって
駅から歩いて行ける下社の二つをお詣りすることにしたのだ。


駅の観光案内所で地図をもらい散策を始める頃には
どんより垂れ込めた雲から雪が舞い始めていた。

風も時折強く吹きつけ
昨日とは打って変わって寒さが身に堪える。

駅前通りは平日ということもあって人気がほとんどない。

地方都市にありがちな一種寂れた感じが漂っていて
(昔は大変賑わった所だという)

「自分は却ってこういう方が落ち着くな・・・」
などと考えながら肩をすぼめて歩みを進める。

が、秋宮への大社通りに出ると雰囲気は一変する。

前方には既に大きな鳥居が見え
広い道の両側には昔風の佇まいを残した建物が立ち並び

旅情をくすぐられる。

途中、本場の手打ち蕎麦に舌鼓を打ち
(これが実に美味かった!)

いよいよ鳥居をくぐれば
期待通りの凛と張り詰めた空気に心地よく背筋が伸びる。

こういった神域に足を踏み入れるといつも思うのだが

ゴミゴミした街中ではなく
このような清浄な地で暮らせたらどれだけ素敵だろうと思う。

カミさんが冗談交じりにいつも言うには

俺が本当に成りたいものは
神主さんかお坊さんだろうということなのだが

(本物の、神主さん、お坊さんに失礼だろ!)

う~ん、それもあながち間違いではないと思えるゾ・・・

だけどね

汚れた中でも正気を失わず、清い心を保ち続けるというのが
きっと今生の修行なのだろうと覚悟を決めているので

多分、おそらく、神職や僧侶になることはないだろうと思う(笑)

先に豪奢な造りの神楽殿を拝し
(この時 雲の切れ目から一条の日が射してきた)

幣拝殿より御神木を拝めば

この身は神気で満たされ
身にまとった不浄な何かが霧消していくのが判る。

嗚呼、これだけでも諏訪に来た甲斐があった・・・

旅に出た甲斐があった・・・

湯船に浸かって唸りをあげるオヤジの如く
俺は腸(はらわた)を絞り出すようにそう呟いていた。
by genshu-juku | 2012-12-30 00:23 | 信州・諏訪湖 | Comments(0)