殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

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『都会のファンタジー』

昨夜は大雨の中を、大雨の中を、大雨の中を・・・(笑)

パントマイムの第一人者・あらい汎先生が主宰される
『汎マイム工房』の公演を観てくる。

玄舟塾時代の弟子の一人が出演してたからなんだけど

俺にいわせれば

背も低くて手脚も短く、身体もどちらかというと硬い方で
およそパントマイムには向いていない体質の奴は

それでも必死の努力で這いあがり
今では、立派に、プロのパフォーマーとして活躍をしている。

そんな彼と、劇団の仲間達との公演はとても楽しいものだった。

パントマイムだから、もちろん無言劇で
全ては身体によって表現されなければならないわけだけど

それなのに(それ故に)
時には可笑しく、時には切なく心を揺さぶられる。

台詞のある芝居しか知らない人には
ちょっと戸惑う部分もあるかもしれないけれど

慣れてしまえば
これほど魅力的な表現方法もないのではないのかと思えてくる。

ってか、理想を言えば

身体表現者ならば誰だって

教養として、また、表現力の『基礎体力』として
身につけておくべきものだとも思う。

偶然だけど
先月、同期の笠原竜司と一緒に仕事をした時も

たった二年間ではあるけれど
養成所時代にパントマイムを学べたことが

今どれだけ自分達の肥やしになっているか・・・

(↑ 先生は 汎先生!!)

ということを話し合ったものだけど

身体表現のジャンルはなんであれ
身に着けておいて絶対に損はない表現方法だと思う。

(アクションや殺陣は、特にね)

なんて偉そうなこと言ってるけど
俺達が養成所で学ばせてもらったのは ほんの入り口で

だからパントマイムに関して
語る資格なんか全然ないのは百も承知なんだけど

それでも敢えて

身体表現者として
三十年近く生きてきた者の立場で言わせていただくならば

昨日出演されていた若者達の演技は素晴らしかった。

もちろん、内面の表現はまだまだだったりするけれど
(身体を操るので精一杯といった感じだったけど)

あの若さでこれだけしっかりとした基礎を身に着けているなんて

本当に羨ましい限りだ。

このまま十年、二十年と研鑽を積み重ねていけば
将来は一流のパフォーマーに成れるのは間違いないと思う。


・・・でもね、オジサンも負けてないんだよ。

オジサンも今、絶賛成長中なんで
君達が一流に成れる頃には、超一流になってるはずだから(笑)

その時には一緒に何か出来るといいですね。
もちろん、汎先生にもゲストで出演していただいたりして?!

あ~、なんだか楽しくなってきた。
楽しいこと考えると心がウキウキしてくるね!

明日からまた稽古頑張ろうっと!!

良いものを見せていただいて本当にありがとうございました!!!
by genshu-juku | 2012-11-18 21:33 | その他 | Comments(0)