殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

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いかんいかん!

中井駅から職場に向かう途中
川にかかる素敵な桜がある。

春先は、この桜を見ながら
通勤するのが何よりの楽しみで

どんなに寝不足の朝でも
この桜の前を通る時は

「よ〜し!今日も一日頑張るぞ!!」

って、元気満タンになれるのだった。


今朝もいつも通り
この桜をうっとり眺めていたのだが

ふと思い立って

携帯のカメラにこの満開の花びらを収めようと
懸命にシャッターを押し始めた。

すると、突然
電撃的にあることに気が付いたのだ。

それは、
このちっちゃい画面を覗き込んでいる時の俺は

普段この花を愛でている時に感じる諸々の感覚を
何一つ感じていなかったということだ。

丁度見上げた先にある柔らかな陽光・・・

ひと月前と比べたら
もう随分暖かくなった春の風・・・

その他、言葉として認識する以前の

原初的な

もしかしたら
日本人のDNAに擦り込まれているかもしれない

桜を見た時の『あの感じ』さえ

一切合切を打ち捨てて

小さな画面を食い入るように見つめている
ひどく矮小で滑稽な自分がそこにいたのだ・・・

無限に存在する事象の
そのほんの小さなかけらや塵を集めて

それで世界を語れると信じる人の業というものが
この俺の中にもしっかり根を張っていたのだ。

おそらくは、一流の写真家がそうであるように

永遠から一瞬を切り取るのではなく
永遠を(感じる全てを)一瞬に籠めることができる者こそが

真の芸術家といえるのかもしれないな。
by genshu-juku | 2011-04-06 23:41 | その他 | Comments(0)