殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

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センス

昨日の大地監督のトークの中で一番心に残った言葉は

「アニメ監督になるための条件とは?」

という質問に対する答えで

「良いセンスを持っていること」

というものだった。

実は、俺も全く同じ考えを持っていて

まあ、
俺の場合は殺陣や武道・・・

生意気言わせてもらえば

キャリア一年足らずの
CGアニメーターについても言えることだと思ってるんだけど

要は、
技巧(テクニック)的な事にいくら習熟したところで

本当に人の心を打つ作品(演技・動き等々)
を創造することなんか出来やしないということなんだ。

誤解してもらいたくはないのだが

職業人であろうとするならば
常に技巧の錬磨に励むことは当然だ。

それを怠るというのであればもはや職業人失格だ。

しかし、そこから一歩踏み込んで
クリエイター(創造者)たらんと欲するならば

それでは、全く努力不足なのだ。

よく、技巧を積み上げることが
センスを養うことだと勘違いしている人がいるが

俺はそうは思わない。

人の心を動かすためには

人類の共通無意識にまで沈潜し
誰もが共感できる真理をすくいあげる

そんなセンスが絶対に必要なのだ・・・

と、俺は思う。


それなら、
センスを磨くためにはどうすれば良いのか?

大地監督は

「子供時代に素晴らしいもの(作品)に触れること」

と言っていた。

監督は赤塚不二夫やドリフの大ファンで
子供時代に夢中で見ていたというのだ。

俺も全く同意見だ。

物心ついた時から 『長靴をはいた猫』
『パンダコパンダ』・『アルプスの少女ハイジ』等々

今の宮崎駿作品の原型ともいえる作品に夢中になっていた。
(だから、いまだにジブリの世界観が好き)

ドリフも大好きだった。

だから、人を笑わせることも大好きだった。
(小学3年生のプールの時間、フルチンで教室を駆け回った/ 笑)

アクションでいえばジャッキー・チェンに心酔していた。
(これは高校時代だけど)

当時、家にはビデオが無かったので
学校をさぼっては映画館に行き

二本立てや三本立ての映画を見まくっては
ジャッキーの動きを頭に叩き込んでいた。

教室でジャッキーの真似をしていると
よく「馬鹿じゃないの!」とからかわれたものだ。

良いのか悪いのか自分では分からないが

俺のセンスは、このように
全て子供~少年時代に培われたといっても過言ではないのだ。


それならば

子供時代に好きなテレビや映画を
見せてもらえなかったという人はもう手遅れなのだろうか?

答えは、否。
そんなことはないと思う。

ただ、一つ言えることは

好きになった人・物・作品に
命を懸けるくらい情熱を注がなくてはいけないということだ。

よく、広く浅く『つまみ食い』をして
それでセンスが磨かれていると言う人がいるが

そんな見方では

子供からお年寄りまで、万人の魂を
揺さぶるようなセンスは身に付かないと思っている。

『好きになったら命懸け』

これが
大人になってもセンスを磨き続ける条件だと思うんじゃな、もし。


みんなも
これは!と思う人や作品に夢中になるといい。

とりあえず俺は
これから大地監督の作品を見まくろうと思ってるけどね(笑)
by genshu-juku | 2010-07-04 21:45 | その他 | Comments(0)