殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

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速く動くためには_2

先に、仕事の効率に関して

「手を抜いて速くするくらいなら死んだ方がましだ」

と書いた。

いささかキツイ物言いではあるけれど

これは
二十年以上太極拳を学んできた中で

俺の身体に深く刻み込まれた
揺るぎない信条なのだから仕方がない。


以前、太極拳の上達とは

『体内に壮大精緻なギアシステムを構築すること』

と書いた。

完成された太極拳の突きとは

足裏で生まれた地面からの抗力(反発力)を
腰腹内の深層筋群で増幅させ

その運動エネルギーを
背骨を媒介として手指まで伝えるという

非常に高度な身体運用を伴うものだ。

正直

このレベルまで辿り着くだけでも
大変な時間と労力を費やすわけだけれど

武術として太極拳を使うためには

そこからさらに
『速く動く(打つ)』稽古をしなければならないのだ。

考えてもみて欲しい。

どんなに高度な身体の使い方が出来たとしても

今、正に敵が襲いかかってくる時に
一般の人がイメージする太極拳のリズムで

「ハァ〜〜〜〜〜・・・」

なんて突きを出してたら

自分の拳が相手に届く前に
ボッコボコにされてしまうではないか(笑)。

そうならないためには

「ハッ!!」

の間合いで打てなければならない。
時間にして0.5秒以内というところか。

ただし

呼吸の『間』を変えることによって
相手に与えるダメージ等をコントロールできるので

一概に速ければいいという訳ではないのだが
その話はまた別の機会にすることとしよう。

ともかく

本物を目指す太極拳使いは
その上達の過程において

『技の精度は全くそのままに
 日頃の練習の何倍もの速さで打たなければならない』

という大問題に直面することになるのだ。


・・・続く
by genshu-juku | 2010-04-01 22:28 | 武道 | Comments(0)