殺陣師の佐藤雅樹が殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

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咳の止め方

そんだば、お約束通り
『 咳の止め方 』 なんぞを紹介してみようか。

但し、
昨日も書いたけど

俺は20年以上もこの方法を模索してきたわけだし
呼吸に関わる鍛錬は、15で空手を始めた時から数えて
30年近くもやってきているわけだから

一般の方たちと比べたら
全く別次元の呼吸をしているといっても過言ではない。

そんな俺が編み出した方法だから

もしかして
普通の人とっては、理解できないどころか
『 百害あって一利なし 』 になってしまう可能性も大いにあるわけで

その辺は、どうか注意深く

「・・・あ、これ違うな」

と感じたら、体調を崩す前に
直ぐに試すのを止めていただきたい。


前置きはこれぐらいにしておいて
そんだば、説明にいってみようか。

さてさて、
俺の編み出した方法の要点は、大きく分けてたったの三つ。

1. 咳と咳の狭間の息は鼻から吸う

2. 鼻腔(びくう)を狭めて細く鋭く吸う

3. 吸った息は(少しの間)胸でキープする


さあ、どんどん説明していこう。
先ず 1. の 『 咳と咳の狭間の息は鼻から吸う 』 だけど

自分が激しく咳込んでいるときに
もう一つの意識で冷静に自分自身を観察していると

大抵の場合
咳をした後(息を吐いた後)は口から息を吸っている。

これは、咳のリズム(?)
からいって至極当然のことなのだろうが

よくよく観察してみれば
口から吸った息が直に喉を刺激し
次なる咳を誘発していることに気づく。

だから、試しに

ゴホ、ゴホ・・・

のように、大きな咳が
割とゆっくり目に続く時などは

咳と咳の合い間に、逐一鼻から息を吸ってあげれば
喉への過剰な刺激も少なくなって

いつもより穏やかに咳を収めることができる。

また、
ゴホゴホゴホゴホ・・・

のように小刻みに連続する場合は
一回ごとに鼻から吸っていてはとても間に合わないので

何回か纏まって咳が出た直後
ほんの少しだけ間が空いた瞬間を見計らって
鼻から息を吸ってあげればいいのだ。


さてさて、そんなこといったって
咳と一緒に吐き出す空気なんて半端じゃない量には違いない。

それに見合った空気を、そんな短時間で
しかも鼻から吸いきることなんて出来っこないと思うだろう。

咳の止め方_f0074992_22114762.jpg
ここで武道の呼吸法のお出ましだ。

写真のように、唇を鼻の下に思いっきりくっつけるような顔をしていただきたい。

恥ずかしくない!!
俺が一番はずかしいんじゃ(爆)!!!

こうすると、鼻腔の中が潰れたように狭まって空気が入りにくくなる。

「それじゃ、だめじゃん!!」

って思うでしょ?

ところが、実際は
同じ吸う力(筋力)なら
入口が狭い方が早く肺を一杯にしてくれるんだ。

物理的な説明は・・・

ほら・・・誰かやって!!(面倒くさい / 笑)

ともかく、

今回の発見の鍵となったのは
この 『 変な顔をして鼻腔を狭める 』 ってこと。

他の二つに関しては
もう随分前から試してはいたんだけど
決定的な解決策には至らなかったんだ。

ところが、今までの方法に
何の気なしに 『 変な顔~ 』 を足してみたところ

ズバリ!!

全てのパズルが収まって
一気に解決の糸口が見つかったってことなんだ。


さあさあ、
最後の 『 吸った息は(少しの間)胸でキープする 』 だね。

何と言っても、これが難しい。
基本は 『 逆腹式呼吸 』 を応用しているんだけどね。

逆腹式呼吸というのは

『吸うときに胸が膨らんで 吐くときに腹が膨らむ』

というもの。

正に武道の基本的呼吸法ではあるんだけど

今回発見した方法に関して言えば
それほど厳密に行う必要もなく

ただ、
漠然とでもいいから意識しておいて欲しいことは

『鼻から吸った息は、いちど胸で溜める』

ということ。

分かり易くいうと

『胸を膨らませて息を吸って、ほんの少し息を止める』

ということ。

時間は ほんの僅かでいい。

咳き込んでいるときだからね。
0.5秒から、持っても1秒でしょう。

それ以上長いと 間違いなくムセてしまうから(笑)。

その上で

『炎症を起こして苦しんでいる肺や気管支を
         優しく包み込んであげるイメージ』

を持って欲しい。

これを持つと持たないとでは
不思議な事に効き目が全く違ってくるのだから。


そうして、吐く時は

『 腹に息を逃してあげるような感じ 』

で楽に吐いてあげればいい。

『 腹を膨らませよう 』 とか意識しなくても全然大丈夫。

だけど、できるなら

『 胸に溜まった悪いエネルギーが
  腹から流れ出て行くようなイメージ 』

を持ってもらいたい。

欲を言えば

『腹からだけじゃなくって全身の毛孔からも出て行く』

ってイメージの方がより良いと思う。


さてさて、
一気に書き上げて思うことは

「やはりこれは、普通の人には不向きだな」

ということ。

特に、呼吸法やそれに準ずる鍛錬を
一度もやったことがないという人達には・・・

でもね、
なんらかの鍛錬を10年以上行っているって人達には
意外と重宝してもらえるかもしれない。

もしかしたら
その人達の呼吸力の上達にも寄与できるかもしれない・・・

・・・なんてね(笑)。


というわけで
修行を生業とする人間だけ
もしよかったらこの方法を試してみてくださいな。



※ 改めて注意させていただきます。

『 呼吸法に関する鍛錬を行ったことがない 』 という方は
この記事の内容をお試しになるのはお控えください。

心身に重大な故障を引き起こす恐れがありますので。
by genshu-juku | 2009-01-12 21:45 | 武道 | Comments(2)
Commented by サブ at 2009-01-13 00:16 x
久しぶりに先生のお顔をはいけんしましたよ(笑)
なんとアグレッシブな(笑)

姉に教えようと思いましたが、姉は鍛錬していないので止めときます;;

あたしは今、ノロウイルスにかかっています\(^o^)/
久々の大病でまいっちんぐです♪
Commented by genshu-juku at 2009-01-13 16:27
そうだろう、良い顔してるだろう(笑)?

お姉さんには
先ず君が身に付けてから教えてあげてください。

っていうか、ノロはやばいよね(苦笑)。
しっかりと治りきるまで無理は禁物ですぞ!

お大事に。