殺陣と武道修行から得た "気付き" を易しく解説します


by Masaki Sato

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影響を受けた書籍

<身体論>













<スピリチュアル>





<自己啓発>



垂直に伸びる背骨_18

骨盤と背骨のストレッチ_⑤
ヨガ・猫のポーズ 〜 呼吸トレーニングへの導入

前回のダンス・ストレッチでは、この連載が始まって以来 初めて『丸まる腰から姿勢を真っ直ぐに伸ばす』ということに言及したため、多少混乱された方もいらしゃった事と思う。なんせこれまでは『反る腰から真っ直ぐに伸ばす』ことだけを説明して来たからねえ。

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『反る腰』から真っ直ぐに伸ばす

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『丸まる腰』から真っ直ぐに伸ばす


と言うわけで改めて説明させていただくと、もうお判りの通り、姿勢を真っ直ぐに立てる過程は『反る』から『丸まる』からの大きく分けて二つあるという事になるわけで(左右は除く)、後は、そもそも姿勢が良くって(← 生活様式等のお陰で)最初から腰が立っている(真っ直ぐな)人もいるけれど、今は『反る』からと『丸まる』からの二つの腰に話を集中させていただきたい。

で、俺の体験から持論を申し上げると、『両方を満遍なくトレーニングした方が上達は早い』という事に落ち着くのだ。

西洋式のダンスに慣れた人達にとっては奇異に映るかもしれないけど、東洋の武芸には "反るなら反る" 、"丸めるなら丸める" という『一つの腰』しか使わないものが多いんだよね(もしかしたらスポーツにも同じ事が言えるかもしれないけど)もちろん、それぞれの武芸にはそれらの腰を採用する理由というものがあって、当然それは術理に関係する事でもあるのだけれど(実は開祖がそういう腰だったというオチにも繋がるのだけれど)、で、その事は全く否定される事ではなく、流派を挙げてその腰の鍛錬に励むべき事ではあるのだけれど、こと健康という観点からみると、ある意味偏ったあり方ではあるわけで、稽古が終わった後にはストレッチ等で満遍なく身体をほぐしてあげるのが現在の常識なわけで、これはこの連載のテーマでもある『背骨の伸長』にも同じ事が言えるはずで、やはり、二つの腰の両方から攻めて行った方が理解や上達も早いだろうし、腰を故障するリスクも減ると考えるのだ。

ここからは完全に余談だけれど、『自分自身の持つ腰』と『自分が学ぶ流派の腰』とのミスマッチというものがあるわけで、例えば『反る腰』の人が『丸まる腰』を基本とする流派に入門するなんて話はよくあるわけで、で、そういう人達は周りと比べて自分の上達が遅い事に苦しんでたりするわけだけれど、普通の指導者なら「あ、君は腰が逆だから自宅で十分ストレッチをしなさい」とか簡単にアドバイス出来るんだろうけれど、頭が固くて尚且つ勉強不足の指導者なんかに当たった日には自流の崇高な技術理念なんかを滔々と語られて、なんか分かったような分かんないような気分にさせられて、結局何も解決していないという不毛な努力を強いられてしまうわけで、なので、ここで俺が代わってアドバイスさせてもらいます。「普段から腰は満遍なくストレッチしておこうね♡」と(笑)で、自分の体験から言える事は、自分の腰と合わない流派を学ぶという事は、長い目でみれば己の身体の幅を広げるという意味で決して無駄ではないという事と、でも、やはり身体(特に腰)に掛かる負荷は "合ってる腰の人達" に比べれば格段に大きくなるので、それを自覚して、鍛錬はあくまで、慎重に、丁寧に進めていただきたいという事だ。


『ヨガ・猫のポーズ』

という訳でお待たせしました。腰と背骨を満遍なく伸ばす事の出来るヨガの猫のポーズをご紹介するとしよう。

非常にポピュラーなポーズではあるので、ヨガをやっていない方でも一度は目にした事のあるポーズではなかろうか? ヨガの門外漢ではある俺だけど、背骨と骨盤、そして肋骨と肩甲骨のストレッチに、また呼吸筋(呼吸に関わる深層筋群)の調整用として若い頃から愛用させていただいているものだ。

さてさて
お気付きの事と思うが

今回も新しいトピックが登場したよ!
肋骨と肩甲骨、そして呼吸だね!!

肋骨と肩胛骨は『背骨の伸長』を実現させるためには骨盤の次に大切な場所であると認識しておいていただきたい。骨盤から生まれ、上に向って垂直に背骨を昇る波動状の(うねりの)運動がスムーズに頭部まで伝わるには、途中にある肋骨もその運動に合わせて柔らかく波打たなければいけないわけで、肋骨が鳥籠のように硬いままではそこで運動がストップしてしまうからだ。また、肋骨を柔らかく動かせる前提条件として肩甲骨もゆるゆるに緩んでいる必要があるわけで、要するに肩胛骨が柔らかく振る舞えるという事は『肩甲骨と肋骨の間の筋肉』が柔らかく緩んでいるという事なので、言ってみれば『肋骨と肩甲骨』は『骨盤と股関節』の様な一対の関係にあるとご理解いただきたいのだ。

またこのポーズは呼吸を司る筋肉群も十全に活性化してくれるので、非常にやり甲斐のある呼吸トレーニングでもあるわけで、呼吸といえば、昔はよく「腹筋を鍛えろ!」とか言われたものだけれど、今の常識では、呼吸はそんな単純なものではなく(もちろん腹筋も必要だけれど)、先ずは横隔膜、そして腹腔を構成する腹横膜と多裂筋(背骨を支える)、それらの収縮から生まれる圧力を下で支える骨盤底筋等々・・・後は現代のスポーツシーンで盛んに言われ始めている大腰筋(主に大腿骨を振り上げるための筋肉)なんかも、強力な腹圧を生み出す支えとしては非常に重要な働きをしていると感じるわけで、色々聞きなれない筋肉の名前を出してしまったけれど(それは今後のCGによる解説に譲るとして)、要するに呼吸には今流行りの『インナーマッスル』が深く関わっているというわけで、そんな難しい知識を知らなくっても、この猫のポーズを無心にこなしていれば自然とそれらが強化されるという好都合極まりない仕組みになっているというわけだ(笑)

以上の理由から、今後ご紹介する呼吸の鍛錬に向けて、『最初から腰が立っている人達』にもこの猫のポーズはやり込んでおいていただきたいと思う。腰が立っていたとしても(理想的な姿勢だったとしても)腹の中の筋肉が十全に柔らかいとは限らないので。呼吸に関与する深層筋群は(まあ筋肉全般に言える事だけれど)柔らかければ柔らかいほど高機能のパフォーマンスを発揮できるものだから( "柔らかい" のと "たるんでいる" 事とは違うからね。念のため)

いつものように前置きが長くなったので
この辺でやり方のご説明をば(汗)




やり方

・基本ポーズは、両手は肩幅、両膝は腰の幅に広げて四つん這いとなる
 (両手は肩の真下、両膝は骨盤の真下辺りに置く)

・基本ポーズのまま準備の一息を吸う(吸息)

・背中を丸め、お腹を引っ込めながら息を吐いていく(呼息)
 (頭は両腕に間に入れていく)

・息を吐き切ったら、今度はゆっくりと息を吸いながら背中を反らしていく(吸息)
 (目線は斜め上を向く)

・『丸める〜反る』を1セットとし、3〜5セットほど繰り返す

・反った状態から、調整の一息を吐きながら基本ポーズに戻る(呼息)

・基本ポーズに戻ったら、そのままの状態で2〜3回深呼吸をする(調息)

・息を『吸うときは鼻から』、『吐くときは口から

・呼吸と動作はできるだけ一致するよう意識する
(呼吸と動作のスピードを一定にし、吸い終わったら、または吐き終わったら動作が終了するように)

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両手は肩幅に、両膝は腰の幅に

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両手は肩の真下、両膝は骨盤の真下辺りに

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背中を丸める時はお腹を見る様に

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背中を反る時は天井を見る様に

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終了の基本ポーズで呼吸を整える(調息)


『呼吸の狭間を大切に』

ここで呼吸に関する注意点を一つ。

それは、『呼吸の狭間(吸息と呼息の間、もしくは呼息と吸息の間)』、動画で示したタイミングでいえば時間にしてわずかに1秒くらいの間は、きちんと息を止めておいて欲しいという事。『止める』という言葉を使っては、ちょっと能動的に過ぎるかもしれないので、ここでは「きちんと止まってるよね?」と確認するくらいの意識で丁度良いかと思う。

東洋の呼吸法では『息を止める事』を非常に重要視する。今風に言えば、丁度、アイソメトリックス効果を狙っていると理解していただければこの段階では十分だと思うけれど、猛烈ないきみを伴って息を止めるやり方から、逆にいきむ事はせず、静かに長い時間(1分とか2分)息を止めるやり方まで色々あるけれど(※)とにかくこれらの方法は呼吸に携わる筋肉群を飛躍的に強化(呼吸力を上げる)するには持って来いの方法ではあるのだ。
(※)喉を締めて「カー!」とか「コー!」とかいう音を出すのもこの範疇に入ると考える。要するに出口を閉じて内側の圧力(腹圧)を逃さないようにしているのだ。

しかし、効果が高いという事は負荷が高いという事でもあるわけで、極端に強い止息(しそく)は真っ先に、内臓、特に心臓に負担を強いる事になり、また高い腹圧は脳圧をも高めるわけで、脅かすわけではないけれど寿命を縮める事にもなりかねない危険性をはらんでいる。また声を出す事を専門とされている方達(歌い手・俳優)にとっては、『息を強く吐こうとすると喉を締めてしまう』という悪い癖にも繋がる恐れがあるので(息を止める鍛錬の三倍の発声練習をこなせば克服できるけれど)常に危険と隣り合わせのトレーニングである事をしっかりと頭に入れておいていただきたいと思う。

以上の理由から、この連載において『強い止息の鍛錬』をご紹介するか否かはまだ検討中ではあるけれど、これらの危険性を差し引いても、息を止めるという事は非常にやりがいのあるトレーニングでもあり身体運動の上達の鍵を握るものでもあるのだ。

(ここからは中・上級者向けのコメントとなる事をご了承いただきたい)

よく『呼吸と動作を合わせる』というけれど、ほとんどの方達は『予備動作(例えば拳を引いてパンチの準備をする時)で息を吸って、本動作(この場合はパンチを出す!)で息を吐く』という理解をされている事とは思うけれど(戦術としてあえて逆をやる場合もあり)、俺は、その本質は息を止めている時、要するに『呼吸の狭間』にあると感じていて、先の例えでいえば、拳を引いて いざパンチを打ち出そうとする切り替えのタイミングは、丁度、呼吸が吸うから吐くに転じる間(ま)でもあり、極々注意深く身体の内側を感じるならば、呼吸に関わる深層筋群が吸うから吐くに転じようとする、正にその(呼吸の)動きが(※)、背骨を中心とする全身の骨格を通して手足に伝わり "表向きのパンチ" という動作を生み出している事に気付く事が出来るはずだ。
(※)表向きの息が止まっていても呼吸筋は次の呼吸に向けて動き続けているという事。俺は『静中の動』とはこの事を指していると考えている。

但し、上記の在り方が成立する為には、十二分に身体が練れ、『内側の深層筋群と、手足や腹筋・背筋等の外側の筋肉群が連動して使えるようになった者』のみにいえる事だけれども(太極拳では『内外一致』という)、逆にいうと、その様な状態(内外一致)にシフトするためには、この『呼吸の狭間』の深層筋群の動きを感覚として捉え、それを外側とリンクさせるという身体的・意識的トレーニングが不可欠であると断言しておきたい(これ、試験に出るからね!賭けてもいい!はらたいらに3000点!!

まあ、上記の様な深い状態にこの連載がどこまで迫れるのかは疑問だけれど、この連載の主眼でもある『背骨の伸長』においても呼吸は非常に需要なポジションを占めるものなので、後々時間を割いてじっくりとご説明する予定ではあるけれど、先ずは、初心の方々にも上級の方々にも、このヨガの猫のポーズでしっかりと呼吸に慣れておいていただきたいと思う。


予定していた股関節に関する説明は次回以降させていただきます。
悪しからず。


・・・続く


# by genshu-juku | 2018-05-20 12:20 | 垂直に伸びる背骨(連載) | Comments(4)

初 VFX !!!


おお〜〜!

CG 歴11年目にして
初めて "実写合成" にチャレンジしてやったぜ(笑)!!

素材の動画は
2年前にカミさんが撮影していた我が家のピヨ達のもの。

丁度ピヨ達の前のスペースが空いてたので
いつか何かを合成したいなぁって思ってたんだよね〜(*^^*)


実は、これを作る前までは "デジタル合成=VFX" に関しては
すっごい苦手意識を持ってたんだけれど

実際やってみれば
アニメーションに比べて特別難しいってこともないって感じ。

逆にアニメーションと同じだなって思ったのは
とにかく "根気勝負" なんだな〜ってところ(笑)

カメラトラッキングとかマスキングとかさ・・・
(ここではマスク切ってないけど)

手間暇かけた分 "自然な絵" に近づいてくれるものね♡

まあね、こんな単純な合成で
分かったような口きいてちゃいけないんだろうけど

ホント、楽しくってしょうがなくって
ついつい語っちゃう・・・ ♪( ´▽`)

やっぱさ、VFX も始めちゃったんならさ

"変身" と "レーザーブレード" はやらなきゃだよね〜(笑)
あと、忘れちゃいけないのが "何らかの光線"!!

それらに自分の得意なキャラクターアニメーションを
絡ませていけたら最高だろうなあ・・・

いや〜もう
やる事いっぱいで身体がいくつあっても足りないよう〜〜!!



# by genshu-juku | 2018-04-07 20:48 | CG 修行 | Comments(0)

垂直に伸びる背骨_17

骨盤と背骨のストレッチ_④ ダンス・ストレチ

さて、今回から数回に渡り、少し専門的な、という事は少しキツめのストレッチをご紹介して行こうと思う。というのも、武術や舞踊等の良質の型を何も考えずに何十年もやり続けて行けば、確かに目指すゴールには辿り着けるのかもしれないけれど、何事においても効率化が進み、スピーディーになって来ているこの現代に於いて、そんなノンビリした事を言ってたら大変勿体無いと感じるわけで、昔なら「ゴールに辿り着ければ本望」と考えられてたんだろうけれど、今の俺なら「ゴールに辿り着いてからが人生の本番じゃね?」って思うので、時間を掛ける事の大切さは誰よりも知ってるつもりではあるけれど、ここでは敢えて効率的な方法を開示して、多くの方々に、早く、この境地を味わっていただければと願う所存ではある。

但し、効果が高いという事はそれだけ身体に掛かる負担も大きくなるわけで、今後ご紹介するストレッチに関しては、プロのダンサーのような柔らかさまでは必要としないけれど、やっぱり、日頃からストレッチを日課にされている方達にのみお試しいただきたいと思うのだ。もし、そうでないという方がいらっしゃったならば、先ずは一般的なもので構わないので、しばらくの間(2〜3ヶ月は)それらで十分身体を慣らしてから、少しずつここにご紹介する方法を取り入れて行っていただければと思う(「早く」と言っときながら申し訳ない!)


ではでは、前置きが長くなったので
これまでの おさらい をば・・・(笑)

気を持たせるな!とお怒りになるなかれ、今回ご紹介するストレッチに直接関係する事なので、今一度、頭を整理していただきたいと思う。

といわけで、この長い長い連載を通して伝えたい事・・・さっきから話してるゴールとは、『背骨が、柔らかく、垂直方向に伸び縮みする状態』の事を指すわけで、俺的には、この背骨を総動員する運動が適度に脊髄神経を刺激し、引いては脳の健康に寄与すると考えているわけで、また、武道や舞踊等の身体文化を実践されている方々にとっては、身体の "芯" から伸びる "軸" の形成に、この運動がどれほど効果的に作用するかはご自分の事として容易にご理解いただける事と思う。

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この連載のテーマ『背骨の伸長


それでは、張り切っておさらいをしよう!

先ず最初に、この背骨の在り方に到達するまでの第一段階として、『腰と胸と頭が一直線上に乗る "ポジショニング" 』が必要になってくるんだったよね(下の写真参照)

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いわゆる『軸が利いている』状態


次に、このポジショニングを成立させる為には『腰(骨盤)を縦方向に回転させ、その回転を胸と頭に伝えて姿勢を真っ直ぐに立てる』という作業が必要だったはず(具体的な動作は下のGIF画像を参考にされたし)

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反る腰(腰が反り気味)』の人はこんな感じ


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丸まる腰(丸まり気味)』の人は上とは逆の動作になる


ここで大切な事は、前後方向の胸の位置(ポジション)は動かさないという事(若干上には上がる)。そして、単に胸を反っているわけではないという事を十分に理解する事で、あくまで『腰の上に胸を、胸の上に頭を、丁寧に乗せていく』という感覚を目指そうという話だった。

また『胸の位置を動かさない』という事は、慣れない人達にとっては意外と難しい事とは思われるので、以前ご紹介した 感覚養成法 を参考に理解を深めておいていただきたいと思う。


ダンス・ストレッチ

というわけで、ようやく本題!!
前置き長かったなぁ〜〜(笑)

今回ご紹介するのは、俺が30年前にアクション俳優の養成所でダンスの先生に教えていただいたストレッチ!! ここでは、あえてダンス・ストレッチ なんて呼ばせてもらうけれど、このストレッチが初めてという方向けに、また、狙う効果を『背骨の伸長』に特化させるために少々簡略化をさせていただいています・・悪しからず (^^;)




一見してお分かりの通り、開脚をしながら、骨盤を支点として背骨を真っ直ぐに立てている(軸は斜めになっているけれど)。言い方を変えれば、先にご紹介した、ここで言うところの『腰と胸と頭が一直線上に乗る "ポジショニング" 』を開脚をしたまま行っているという事なんだよね。

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開脚のまま背骨を真っ直ぐに立てる(軸は斜めで良い)


このストレッチの効能は計り知れなく、正直、これ抜きで自分は『背骨の伸長』を獲得出来ただろうか?と思うくらいのもので、何が良いのかと言うと、先ず動作そのものが『背骨の伸長』の基礎段階そのものだという事。次に、ここが一番大切なところなんだけど、腰と背骨、そして股関節の連携を正しい形で身に着ける事が出来るという事なのだ。詳しくは後述するけれど、『腰と背骨と股関節の連携』、言い方を変えると『腰と背骨と股関節が "一つのものとして機能する"(させる)事』が、背骨の伸長に於いては最も肝心なところだからだ。まあ、見た目通り、股関節のストレッチではあるのだけれど、目的はそこだけに留まらないと言う事だよね。

やり方は

・ご自分の股関節の許容範囲で開脚をし
 背中を丸めた状態で深く息を吸う

・息を細く吐きながら、ゆっくりと背骨を起こしていく
(その動きの起点は骨盤の回転から)

・背骨が真っ直ぐになった状態で一息吸い

・息を吐きながら、ゆっくりと元に戻す

・以上を3〜5回ほど繰り返す


注意点としては、なるべく力を抜きながら、丁寧に行うという事。

単純に "柔らかくする" 為だけの運動ではなく、腰と背骨と股関節の『神経回路の構築』を目的としているので、誰かに力づくで押してもらう等の外圧を掛ける事だけは厳に謹んでいただきたい取り返しのつかない故障を引き起こすおそれがあるので。

また、慣れないうちは、「自分がどれだけ真直ぐになっているか判断が付かない」と思うので、鏡を使うとか誰かに見てもらうとかしながら、自分の感じている感覚と実際の身体の在り方を上手に擦り合わせて行っていただきたい

特に最初のうちは、背骨を真っ直ぐにする為には「自分なりにかなり反らなくてはいけない」と感じるものなので、焦りは禁物で、これはストレッチでありながら筋力トレーニングでもあるのだから、柔軟性と筋力の増加に伴い、少しずつ、楽に出来るようになって行くはずなので、決して無理をなさらずに気長に取り組んで行っていただきたい。また、開脚の度合いも、すでに柔らかい人なら180度近く開けるかもしれないけれど、そうでない人も、気にする事なく、ご自分の開ける範囲で行っていただきたい。大切なのは、繰り返しになるけれど、腰と背骨と股関節を『三位一体』で動かせるようになる(動かそうと努力し続ける)事なので。

尚、柔軟性と筋力がアップしてくると、下の写真の様に "真っ直ぐを通り越して反る事も出来る様になる" とは思うけれど、これは腰と背骨に強い負荷が加わるのでお勧めしません。てか、危ないのでやらないように!

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グキッといっちゃうよ!!


続いて

『両足裏を合わせるバージョン』

やり方や注意点はほぼ前述した『開脚バージョン』に準ずるのだけれど、足裏を揃えている分、股関節に生じるテンションを(足先の回転等で)逃しにくく、という事は『開脚バージョン』よりもより股関節に効く構造となっている。同時に、骨盤も『開脚バージョン』に比べてやや動かし難くなってくるので更なる慎重さを持ってトレーニングに臨んでいただきたい




やり方

・両足裏を合わせた状態で背中を丸め、深く息を吸う

・息を細く吐きながら、ゆっくりと背骨を起こしていく
(その動きの起点は骨盤の回転から)

・背骨が真っ直ぐになった状態で一息吸い

・息を吐きながら、ゆっくりと元に戻す

・以上を3〜5回ほど繰り返す

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背骨を真直ぐに立てるのは『開脚バージョン』と同じ


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反りすぎたら危険なのも同じだよ!!


『開脚バージョン』にも言える事だけれど、背骨を真っ直ぐに立てる事にあまりこだわらないように。しつこいようだけど、このような窮屈な状態で「骨盤・背骨・股関節をコントロールしよう!」と努める事が大切なのであって、例え、見た目で背骨が曲がったままであったとしても、少しでも骨盤や背骨や股関節が動かせるようになったとしたならば十分に成果が上がったという事なのだから

それに、俺だって、ぶっちゃけダンサーさんみたいに柔らかくはないんだもの!脚なんて全然上がらないし(笑)なので、外側の柔らかさと内側の筋肉の柔らかさ、もっと言えば内側をコントロールする神経回路の構築の度合いなんかは一対一で対応はしていないという事なんだよね。なので、「脚がそんなに開かない」とか「背骨を真っ直ぐに出来ない」からといっても直ぐに諦める事の無きよう、丁寧に、根気強くトレーニングを続けて行っていただきたいと願う。


最後に、両バージョンのストレッチに共通する注意点だけれど、股関節の意識はあくまで受け身専門であって、「あー今、内側に捻転してるなぁ・・」とか感じるだけで構わないという事だ。再三「腰と背骨と股関節を『三位一体』で動かす」とは言ってきたものの、『股関節の動き』とは、腰と背骨との関係性の中で、自然に、必然的に決まってくるものであって、意識と動きの中心はあくまで腰=骨盤である事に変わりはないので。


『股関節について』

股関節は骨盤の "寛骨臼(かんこつきゅう)" というくぼみに太腿の骨の "大腿骨頭(だいたいこっとう)" がスッポリはまっている構造をしている(下の写真参照)

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俺の子供の頃からのバイブル『学研まんが・からだのひみつ』のヒトちゃんが、「丁度、ペンさしのようだ」と上手い例えをしているけれど、一般の方達の股関節に対する認識も同じ様なものだと考える。

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↑ ヒトちゃん大好き!


動きのイメージを具現化すると、下のGIF画像の様になるだろう。

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股関節の動きの一般的認識


でね、敢えてショッキングな言い方をさせてもらうなら、股関節にも僅かだけれど隙間(あそび)があって、その範囲内において割と自由に振る舞える(動かせる)ものなのですよ(と言ってもその動きは、前述した通り、『骨盤と背骨との関係性に於いて自ずと定まる』ものだけれど)

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誇張してるからね♡


上のGIF画像では寛骨臼の中で大腿骨頭がグリグリ回っているけれど、それは、いつもの通り誇張してはいるんだけれど、身体がこなれた人達の股関節はこれに近い形でズレ動き続けているんだ。

何故それが必要なのかというと、身体がこなれた人達の骨盤は(この連載でいつも言ってるように)左右に分離して使えるようになっていて、例えばこの連載のゴール『背骨の伸長』に於いては下のGIF画像のように左右に開く動きをしているわけで、そのような場合に、股関節がピッタリとくっ付いていてペンさし様の動きしか出来ないとしたら、その動き(骨盤の変化)がダイレクトに大腿骨に伝わってしまい、両脚でバランスを取るのさえ難しくなってしまうからだ。

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っていうか、股関節がガッチリ固まってしまっていては、そもそも骨盤の分離は起こり得ないのだ。何故なら、骨盤が(その他の骨にも言える事だけれど)変形出来るという事は、身体のどこかにその『変形から生まれる力』を吸収をし、逃してあげられるスペース(あそび)が存在するだからだ。

というわけで、股関節が僅かにズレ動く事によって骨盤の変形から生まれる力を吸収し、この場合(股関節)は特に、大腿骨を通して下肢にその力を伝達し、バランスを保ち、もしくは脚による運動(移動や蹴り等)を引き起こす切っ掛けになってくれるというわけなのだ。


いかがであったろうか?

ご覧いただいた通り、今回ご紹介したダンス・ストレッチは、骨盤の回転のさせ方から背骨の立て方、股関節の在り方までを引っくるめてトレーニング出来る大変優れた方法なわけで、是非ご自身のルーティンワークに取り入れていただきたいものだと思う。但し女性の方達の中には、先天的に股関節が変形されている方や、筋力不足から股関節の靭帯が緩んでいる方もおられると伺っているので、痛みや不調が少しでもある場合は決して無理をなさらずに注意深く取り組んでいただければと思う。


次回、もう少し股関節について解説させていただきますので。


・・・続く

# by genshu-juku | 2018-03-24 22:36 | 垂直に伸びる背骨(連載) | Comments(4)

垂直に伸びる背骨_16

骨盤と背骨のストレチ_③ バランスボール・ストレッチ

操体法の次にご紹介するのがバランスボールを使ってのストレッチ。

特に難しい事もなく、一般的にも知られている事だけれど、これまでお付き合いいただいてる読者の皆さんにはもうお気付きの事と思われるが、『骨盤と背骨がズレ動く』というイメージを併用すればさらにその効果が期待されるというわけだ。

また敢えてその利点を説明させてもらうならば、当たり前だけど『座って行える』という事で(笑)、立つという行為を意識的に訓練している人(舞踏家、武術家 等々)以外の人達は概して外側の筋肉を緊張させている場合が多く(←外側の筋肉に頼っている)、その緊張を取り除かない限りは骨盤の内側の深層筋肉たちは目覚めてくれない(使えるようにならない)わけで・・・でも立って練習しようとすればたちまち外側の筋肉が緊張してしまう・・・というジレンマを一気に解消できるという事だ。

しかもバランスボールなら、後述する "椅子に座った状態" よりも骨盤の移動距離が大きく、よりストレッチ効果が増すという利点もあり、さらに特筆すべきなのは、ボールが転がるのに合わせて骨盤を移動させる感覚が『立った状態で骨盤をズレ動かす』時の感覚に非常に近しいと言う事だ(そのままではないけれど)言葉にすれば『ずるん、ぬるん』といった達人のみが持つ独特の感覚を十二分に楽しんでいただければと思う(笑)

ここでは『前後』・『左右』の二種類のストレッチのみをご紹介しているが、俺はこの他にも前後左右に骨盤をぐるぐる回す『骨盤回し』も好んで行っているので、このページを参考に、各自、お好みのストレッチを工夫されたし。


それでは先ず、操体法でもご紹介した "側屈" から。

骨盤を、ゆっくりと丁寧に、左右に移動させ、それに促される形で(連動して)上体が左右に屈曲するのを感じる(動画参照)


動き出しや動いている最中は『ザックリと骨盤辺り』を意識し、『終末の形=上体を倒し切った状態』で身体の各パーツの重心やテンションを感じる(観じる)のは操体法に同じ。

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筆者は骨盤と背骨をこの様に感じて(観じて)いる
(骨盤と背骨が互いにズレ合っている)


また、バランスボールをお持ちでないという方は、『柔らかめのクッションを置いた椅子』でもある程度の効果は期待できると思うので、是非そちらをお試しいただきたいと思う(「お前のせいでバランスボール買う羽目になったから金寄越せ!」などとは決して言わない様に♡)

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骨盤が動く範囲はボールより狭くなるので その分丁寧に



続いては一般で言うところの『前屈』・『後屈』

決して焦らず、ゆっくりと丁寧に、先ずは骨盤を前後に動かすこ事に意識を集中されたし。それに連なって(あくまで感覚の上で)勝手に上体が、前屈をし、後屈をするのを楽しんでいただきたい。


側屈と同じく、動き出しや動いている最中は『ザックリと骨盤辺り』を意識し、『終末の形=上体が丸まった状態・反った状態』で身体の各パーツの重心やテンションを感じる(観じる)。

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筆者は背骨をこの様に感じて(観じて)いる
(背骨同士が互いにズレ合っている)


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椅子でも応用できるのは上記に同じ


最後に今後の発展について

先にも書いた通り、立つという事を意識的にトレーニングしていない人達は外側の筋肉に頼っている場合が多く、折角バランスボール(若しくは椅子)で得た内側の感覚も立った途端に見失ってしまいがちとなる。そうならない為には日頃から力を抜いて楽に立つという事を意識し、"立つトレーニング" を続けなければならないし(←いずれ ここでもご紹介したい)、そこからご自分が取り組まれる運動(スポーツ、武術、ダンス、音楽?)に応用する為には、その運動で要求される構え(ポーズ)でも力を抜いて立てる様、感覚を丁寧に移行させていかなければならない

取り敢えず、ここでは "操体法" とリンクさせ、バランスボールで得た感覚(意識)を操体法に応用し、さらに操体法で得られた感覚(意識)をバランスボールに適応させるという "上達の正のスパイラル" を構築していっていただきたい。この単純な二つの運動(操体法とバランスボール)をリンクさせる方法論(←自分仕様で導き出した)こそが、いずれ、意識に於いても具体的動作に於いても、ご自分の専門分野に対する "強力な応用力" となってくれるはずなので。


・・・続く

# by genshu-juku | 2018-02-05 16:03 | 垂直に伸びる背骨(連載) | Comments(2)

謹賀新年_2018

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新しい年を迎え
皆様のご健康とご多幸を
心からお祈り申し上げます

世界中の一人一人が
ほんの少しずつ
寛容の心に目覚める年となりますように

幾つもの過ちを経た人類が
兄弟愛に目覚める契機の年でありますように

# by genshu-juku | 2018-01-01 21:50 | その他 | Comments(0)